トリクルダウン理論
読み方: | とりくるだうんりろん |
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英語: | Ttrickle-down Theory |
分類: | 理論 |
トリクルダウン理論は、「トリクルダウン仮説」とも呼ばれ、富める者が富めば、やがて貧しい者にも富が浸透するという考え方をいいます。
1714年に刊行された英国の精神科医・思想家であるバーナード・デ・マンデヴィルの主著「The Fables of the Bees: or, Private Vices, Public Benefits(邦題:蜂の寓話-私悪すなわち公益)」に由来するとされ、またトリクルダウン(trickle down)とは、英語で「水などがちょろちょろ漏れ出る」という意味です。
具体的には、政府のお金を公共事業や福祉などで広く配分するのではなく、大企業や富裕層などの高所得層の経済活動を活性化させることによって、富が低所得層に向かって徐々に流れ落ち、国民全体の利益になるという発想を示したものとなっています。
一般にトリクルダウン理論は、サプライサイド経済学の考え方の一つで、現在、開発途上国が経済発展をする過程では、ある程度の効果があっても、大衆消費が充実した大規模な経済市場を持つ先進国においては、経済成長についての有効性は低く、単に社会格差を拡大するだけだとの批判が根強いです。
※トリクルダウン理論の現実的な裏付けや社会科学的な立証はなされておらず。