合成の誤謬
読み方: | ごうせいのごびゅう |
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英語: | Fallacy of Composition |
分類: | 概念 |
合成の誤謬は、部分的には合理的に正しい行動が、全体としては間違った結果を導き出すことをいいます。
経済学の用語の一つで、個人や企業などがミクロの視点で合理的な行動をとった結果、それが合成されたマクロでは意図しない結果(悪い結果)が生じることを指します。
例えば、個人にとって貯蓄や節約は良いことであっても、全員が同じように取り組めば、消費が減って景気は悪化したり、また企業が経営の健全化のために人件費を削減すれば、所得が減って個人消費が減少し、景気の低迷を長引かせる結果となることなどが挙げられます。