ケインズの美人投票

読み方: けいんずのびじんとうひょう
英語: Keynesian Beauty Contest
分類: 行動経済学

ケインズの美人投票は、株価の決まり方を群集心理で説明した比喩をいいます。これは、英国の経済学者ジョン・メイナード・ケインズ(1883/6/5-1946/4/21)が「雇用・利子および貨幣の一般理論」において、投資家の行動パターンを表す例え話として示したものです。

具体的には、100枚の写真の中から最も容貌の美しい6枚を選び、その選択が投票者全体の平均的な好みに最も近かった者に賞品が与えられるという新聞投票があった場合、各投票者が賞品を獲得するためには、自分が最も美しいと思う写真を選ぶのではなく、他の投票者も美しいと思うであろう写真を選ばなければならないとしたものです。

一般に株式投資は、上記の美人投票と同様、美人(業績の良い銘柄)が競い合うのではなく、投票者(市場参加者)が賞品(利益)を目指して競い合うものです。それゆえ、市場参加者の多くが値上がりするであろうと判断する銘柄を選ぶことが有効な投資手法であるとしています。

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