マルチマネージャーファンド
英語: | Multi-manager fund |
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分類: | 投信方式 |
マルチマネージャーファンドは、一つのファンドの資産を分割して、複数のマネージャーに運用させる投資信託をいいます。
1998年の投信法改正および関連ルールの変更により可能となった投資信託(ファンド)の運用形態で、以降、自社だけでなく、外部のマネージャーの優れた運用力の利用が可能となっています。
具体的には、各々の資産の運用に長けたマネージャーの力を結集できるという利点があり、一つのファンドの中で株式や債券などの各々の資産の運用に強いマネージャーや投資スタイルの異なるマネージャーを組み合わせ、運用資産および運用スタイルの分散効果によってリスクの低減を図ると共に、安定的な収益の獲得を狙うことができます。
※マネージャー:ファンドによって、運用会社、ファンドマネージャー、運用チームのいずれかを指す。
一般にマルチマネージャーファンドにおいて、複数のマネージャーに運用指図の外部委託を行っている場合、ファンド・オブ・ファンズと混同されがちですが、両者の仕組みは以下のように大きく異なります。
◎ファンド・オブ・ファンズは、一般投資家に販売されている、複数のファンドに分散投資をする投資信託である。
◎マルチマネジャーファンドは、ファンドを設定する運用会社が、運用手法の異なるマネージャーを選定し、各マネージャーへ運用指図の外部委託を行うという仕組みになっている。
これより、マルチマネジャーファンドは、複数のマネージャー(運用会社等)の運用手法をファンドの中で組み合わせ、本ファンドのためだけに運用されるのが大きな特徴となっています。