国際連合食糧農業機関（FAO）

国際連合食糧農業機関（FAO）は、「国連食糧農業機関」とも呼ばれ、世界の農林水産業の発展と農村開発に取り組む、国際連合の専門機関をいいます。

経済・社会・文化・教育・保健等分野において、政府間協定によって設立された世界的専門機関のうち、国連総会の承認を受けて、国連経済社会理事会と連携関係協定を結んだ専門機関の一つで、1945年10月16日に設立され、本部はイタリアのローマに置かれています（日本は1951年に加盟）。

現在、FAOの使命は、世界の人々の栄養と生活水準、および農業生産性を向上し、農村に生活する人々の生活条件を改善して、世界経済成長へ寄与することとなっています（作物や家畜、漁業と水産養殖を含む）。

国連食糧農業機関（FAO）の運営組織

国連食糧農業機関（FAO）は、大きく分けて、総会、理事会、委員会から構成されています。

・総会（Conference）：最高意思決定機関、2年に1回開催
・地域総会（Regional Conference）：各地域毎に2年に1回議論
・理事会（Council）：2年に4回開催、実質的運営機関
・委員会（Committee）：理事会の下部組織として委員会を設置

国連食糧農業機関（FAO）の目的

国連食糧農業機関（FAO）の目的は、下記の施策を通じた「世界経済の発展」及び「人類の飢餓からの解放」をすることとなっています。

・世界各国国民の栄養水準及び生活水準の向上
・食料及び農産物の生産及び流通の改善
・農村住民の生活条件の改善

国連食糧農業機関（FAO）の機能

国連食糧農業機関（FAO）の主な機能として、以下が挙げられます。

・国際条約等の執行機関としての国際的ルールの策定
・世界の食料や農林水産物に関する情報の収集・伝達、調査分析及び各種統計資料の作成等
・国際的な協議の場の提供（総会・国際会議の開催等）
・開発途上国に対する技術助言、技術協力