IMF・世銀年次総会

IMF・世銀年次総会（国際通貨基金・世界銀行年次総会）は、世界銀行グループ（世銀）と国際通貨基金（IMF）の総務会が毎年秋に開催する国際協力のためのフォーラムをいいます。

世銀とIMFが加盟国のための活動を一層展開できるように支援する役割を果たすもので、その中心は、両機関の業務の進捗状況について議論する「国際通貨金融委員会（IMFC）」と「合同開発委員会（DC）」の会議です。

目次：コンテンツ構成

• IMFと世界銀行グループの総務会
• IMF・世銀年次総会の開催
• IMF・世銀年次総会の参会者と議論

IMFと世界銀行グループの総務会

IMFと世界銀行グループの総務会は、各加盟国を代表する総務1名から構成され、通常、財務大臣、中央銀行総裁もしくは開発担当大臣がその職務に就きます。

現在、IMF・世銀年次総会において、総務会は両機関の今後の業務に関連する主要な政策課題を特定し、両機関の理事会がこれらを実行に移すことになります。

IMF・世銀年次総会の開催

毎年、IMF・世銀年次総会は、世界の幅広い関係者が国際レベルで政策立案者と意見交換を行うことができる交流機会となっており、開催期間中は世界のメディアが広く注目しています。

◎IMF・世銀年次総会は、3年間のうち2年間はアメリカ合衆国のワシントンDCで開催され、また両機関の国際的な特徴を反映するために、3年目に毎回別の加盟国で開催される。

◎世銀とIMFは、年次総会の他に、多岐にわたる課題について議論するプログラム・オブ・セミナーズ、地域に特化したブリーフィング、世界経済・国際開発・世界の金融市場等に関するイベント、記者会見などがある「春季会合」も毎年春に開催している。

IMF・世銀年次総会の参会者と議論

IMF・世銀年次総会では、多様なフォーラムが開催され、総務・総務代理、各国代表団、OECDやWTOなど政府間組織・機関のオブザーバー、金融安定理事会などの金融機関・組織の代表、その他の参加者や報道陣、市民社会団体の代表など約1万人が一堂に会し、世界経済の見通しや国際金融の安定性、貧困の削減、雇用と成長、経済開発、援助効果の向上といった世界的な問題についても議論が行われます。