アイスバーグ注文
読み方: | あいすばーぐちゅうもん |
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英語: | Iceberg Order |
分類: | 注文方法 |
アイスバーグ注文(Iceberg Order)は、主に株式や株価指数先物などの取引において、大量の売買注文を発注したい場合に、注文数を少量に分割して発注するアルゴリズムを用いた注文方法(非表示注文)をいいます。
マーケットに注文として出ているものが「氷山の一角(The tip of the iceberg)」に過ぎないことに由来する呼称で、大量の注文数量のうち一部を事前に板に乗せておき、一部が約定すると残りの注文が全て約定するまで注文を出し続ける仕組みになっており、主に大口注文のマーケットインパクトを低減させる場合に活用されます。
一般にマーケットにおいて、一回の注文で全ての注文を執行してしまえば、その時注文を入れた大口の主体が一つであることが分かってしまいますが、アイスバーグ注文を用いることによって、注文主体の数や正体を不明確にし、相場の動きをなだらかにする(できるだけ逆方向に動かされないようにする)ことができます。
なお、どの注文がアイスバーグ注文に該当するかは事前に察知することはできませんが、歩み値を見ることによって、その足跡はある程度推測することができます。