ケリー基準
読み方: | けりーきじゅん |
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英語: | Kelly Criterion |
分類: | 運用理論 |
ケリー基準は、確率論において、賭けの最適な理論的サイズを決定する数式をいいます。
AT&Tのベル研究所に勤務していたジョン・ラリー・ケリー・ジュニア(1923-1965)が開発したもので、元々は、ギャンブル用のシステムとして発表されたものでしたが、昨今では、資本の長期的な成長に関する数式として投資にも使われています。
一般にケリー基準は、ギャンブラーや投資家がリスク管理や資金管理のために使用するものであり、また長期的な成長を最大化するために、それぞれの賭けや取引に資本(資金)の何パーセントを使用すべきかを決定するものとなっています。
◎ケリー基準は、資金を増やす目的で取引をしたい投資家が、利益を再投資し、将来の取引のためにリスクを負うことを前提に使用する。具体的には、一回の取引に投入する最適な金額を決定する。
◎ケリー基準は、1956年の発表後、すぐにギャンブラーに注目され、競馬などの賭け事に応用された。一方で、投資の世界では、2000年代に入って、ウォーレン・バフェットやビル・グロスなどの成功した著名投資家が使っているのではないかとの主張で注目され、その後、投資理論の一つとして定着した。