DBO

DBOは、「DBO方式」とも呼ばれ、行政（公共団体等）が資金調達と施設所有を行う一方で、民間事業者に施設の設計・建設と運営（運転管理・維持管理）を委託する方式をいいます。

公共施設の事業形態の一つである「公設民営」で、公設公営のDB方式（行政による直営）とは異なり、民間事業者が公共団体等が提示する要求水準書に基づき、施設運営の長期契約を前提とした設計・建設を行うため、民間事業者の設計・建設に関する自由度は高いです。

なお、DBOでは、施設運営において、公共団体等が民間事業者の提供するサービスに応じて料金（サービス購入料）を支払う一方で、公共団体等が利用者から料金（利用料）を徴収します。

◎公共団体等が国の交付金や公債等により施設建設の資金を低金利で調達し、また施設は公共団体等が所有する。

◎民間事業者に対し、事業期間における公共施設の性能確保を条件として課すことで、長期間にわたる運営・維持管理を見通した施設の設計・建設が図られる。さらに、運営手法も一任することで、業務の効率化が図られ、事業コストの削減が期待できる。

◎民間事業者にとっては、PFI方式と比べると、創意工夫を活かす余地は減るものの、資金調達リスクを回避できる。また、公共団体等にとっては、民間の低廉でノウハウを活かした良質なサービスが期待できる。