スピンアウト

スピンアウト（Spin-out）は、企業の一部門や活用されていない研究開発成果、ビジネスアイデア（事業化シーズ）などを切り離し、一企業として独立させ、事業展開を行うことをいいます。

企業から一部の人材が飛び出し、別会社として分離・独立するものであり、通常、独立後の新会社が元の企業と資本関係が切れる場合を指します。また、スピンアウトに対して、新会社が元の会社と資本関係を継続させる場合には「スピンオフ」と言います。

一般にスピンアウトは、何らかの事情で既存事業の継続や新規事業の推進が困難である場合に、撤退を避けてその事業を分離・独立して存続させたり、あるいは、企業の経営方針としてではなく、当該事業や技術を担当する個人やグループが元の企業を辞職し、新たにベンチャー企業として起業したりするケースなどがあります。

いずれのケースにおいても、ファンドや金融機関などからの資金調達が必要となり、また新会社の経営陣の能力が成功するかどうかの大きなカギとなります。

ちなみに、米国のシリコンバレーなどでは、起業・独立する風土と共に、ベンチャーキャピタルやファンドなどのサポート体制が整っているため、スピンアウトが頻繁に行われています。