法人株主

法人株主は、法人として企業（株式会社）の株主になっているものをいいます。

個人株主に対比される概念で、証券取引所が実施する株式分布状況調査においては、広義では、個人・その他と政府・地方公共団体を除いた、金融機関、証券会社、事業法人等、外国法人等が該当し、また狭義では、金融機関と事業法人等が該当します。

一般に日本で「法人株主」と言った場合、狭義のニュアンスで使われることが多く、親会社や取引先企業、金融機関などを指し、以下のような特色があります。

◎株式保有の目的が貸付先や取引先、関係先との関係の維持・強化であることが多いため、個人と比べると大口の安定株主となりやすく、経営者からみれば望ましい株主と言える。

◎上記の反面、法人による株式所有の度合が高くなると、株式市場の機能低下を招く恐れがあるため、法人の株式所有には制限がある。