日本卸電力取引所(JEPX)
読み方: | にほんおろしでんりょくとりひきじょ |
---|---|
英語: | Japan Electric Power Exchange(JEPX) |
分類: | 取引所(日本) |
日本卸電力取引所(JEPX)は、日本で唯一の卸電力取引市場を開設・運営する取引所をいいます。
2003年に中間法人制度による私設任意の形態で設立され、2005年4月に「電力の自由化」に対応して、大手電力や新規参入の電力会社などが会員となり開業したもので、形態は一般社団法人となっています(取引を行う場合は取引会員となる必要があり、直近の会員数は250社超)。
現在、JEPXは、翌日物の電力を売買するスポット市場の取引が大半ですが、数カ月先の電力を先渡し取引することも可能になっています。なお、新規参入企業は、送電線を持たないため、大手電力に利用料を支払って電気を小売りします。
●一日前市場(スポット市場)
翌日に受渡する電気の取引を行う市場で、一日を30分単位に区切った48商品について取引を行う。また、約定方式は、ブラインド・シングルプライスオークションを採用している。
●当日市場(時間前市場)
スポット市場で翌日に受渡する電気の取引がなされた後、実際の受渡までの間に不測の発電不調や需要急増が起こる場合があり、時間前市場は、そのような翌日計画策定後の不測の需給ミスマッチに対応するための市場。24時間開場し、約定方式は、ザラ場を採用している。
●先渡市場
将来の特定期間を通じて受渡する電気の取引を行う市場。商品は、月間24時間型や週間昼間型など、特定の期間と時間帯の組み合わせで構成されており、約定方式はザラ場を採用している。