コントラリアン

コントラリアンは、マーケット（市場）において、逆張り投資家のことをいいます。

英語の「Contrarian」には、反対の意見を持つ人、異なる行動を敢えて取る人といった意味があり、それが転じて、市場のトレンドとは反対に相場を張る投資家（逆張り投資家）を指すようになりました。また、コントラリアンの投資手法を用いた投資信託を「コントラリアンファンド」と言い、日本でも何本か販売されています。

一般にコントラリアンは、以下のように、誰もが起こると予想していることは、恐らく起こらないだろうという考え方（相場観）を基本としており、また多くの投資家とは相場観が異なるため、強い信念と冷静な分析力、適切な投資タイミングが成功のカギとなります。

◎株式市場において、人気があり買われている銘柄を売る、もしくは人気がなく売られている銘柄や誰も関心を示さず放置されている銘柄を買う。

◎株式市場が絶好調で、大半の投資家が株式の組入比率を高めている中、株式の組入比率を引き下げ、債券の組入比率を引き上げたり、現金比率を引き上げたりする。

◎外国為替市場において、日本の多くの投資家がさらなる円安を期待して円売り・ドル買いを進める中、既に円安が行き過ぎと見て、円買い・ドル売りのポジションを作る。

◎金価格が20年ぶりの安値水準を付け、さらにもう一段の下落予想が多い中、近いうちに価格は是正されると見て、金の先物買いを進める。