年金の税方式
読み方: | ねんきんのぜいほうしき |
---|---|
分類: | 年金財政 |
年金の税方式は、税金を財源として年金給付を行う方式をいいます。これに対して、国が強制的に制度に加入させ、加入者が出し合った保険料の納付に応じて年金給付が行われる仕組みを「年金の社会保険方式」と言います。
一般に年金の税方式は、財源の全額を税金で賄うことから、職業の違いによって生じる負担の軽重が解消され、また国民に一律に年金を支給できるといったメリットがあります(保険料未納の問題もなくなる)。その半面、年金の財源となる税金をどうするかといった根本的な問題があります。
現在、日本の公的年金制度では、国民年金(基礎年金)の財源(給付費用)の2分の1に税金が投入されており、「税方式」と「保険方式」の折衷方式とも言えます。
※2004年の年金改正で、基礎年金に投入される税額が3分の1から段階的に引き上げられ、2009年までに2分の1に引き上げられた。