永久均衡方式
読み方: | えいきゅうきんこうほうしき |
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分類: | 年金財政 |
永久均衡方式は、公的年金制度の財政運営に関して、現時点で将来に渡る全ての期間について、負担と給付の均衡の確保を図ろうとする方式をいいます。
年金制度の永久存続を前提とした考え方で、遠い未来(将来)において、現時点では予想すらつかないことが起こりうることも否定できず、計算上、時間的に無限の将来まで考慮する必要性については問題点も多いです。
例えば、年金財政が将来の高齢化率が高い見通しとなっている状況の元では、将来に渡って運用収入を確保するためには、将来に渡って巨額の積立金を一定水準に維持しておく必要性があることなどが挙げられます。
日本は、かつては永久均衡方式の考え方でしたが、2004年の年金制度改正では、公的年金の財政運営について、現時点で視野に入れる有限の期間(財政均衡期間)を予め設定し、その期間において年金財政の均衡を図ろうとする「有限均衡方式」が導入されました。