私的年金
読み方: | してきねんきん |
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分類: | 概念 |
私的年金は、国以外の機関(組織)が運営する仕組みの年金制度をいいます。これは、対象者に加入義務のある公的年金(国民年金・厚生年金)に対して使われる用語で、公的年金の上乗せの給付を保障する制度を指します。
一般に私的年金は、老後(高齢期)において、より豊かな生活を送るための制度として重要な役割を果たしており、具体的には、個人年金保険や個人型確定拠出年金(iDeCo)、国民年金基金、企業年金などがあります。
●個人年金保険
民間の保険会社が提供する「個人年金保険」は、誰でも利用可能で、自由度の高い私的年金となっている。
●個人型確定拠出年金(iDeCo)
国民年金基金連合が運営主体で金融機関が提供する「個人型確定拠出年金」は、自営業者や企業年金のない企業に勤める従業員、専業主婦(主夫)などの方が利用可能で、多様な商品で運用できる、税制上の優遇措置がある私的年金となっている。
●国民年金基金
国民年金基金連合会が提供する「国民年金基金」は、国民年金の第1号被保険者の方が利用可能で、老齢基礎年金に上乗せできる、税制上の優遇措置がある私的年金となっている。
●企業年金
確定給付企業年金や企業型確定拠出年金などの「企業年金」は、導入企業に勤務する方が利用可能で、老齢基礎年金と老齢厚生年金に上乗せされる私的年金となっている。