材料出尽くし
読み方: | ざいりょうでつくし |
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分類: | 材料 |
材料出尽くしは、マーケット全般で使われる用語で、相場に影響を与えるとみられていた材料が実際に明らかになっても、相場が無反応であったり、逆の方向に動いたりすることをいいます。
一般に相場を変動させる要因を「材料」と言い、相場の上げにつながる材料を「好材料」、相場の下げにつながる材料を「悪材料」と言います。また、好材料が出尽くして上がりにくい状態を「好材料出尽くし」、悪材料が出尽くして下がりにくい状態を「悪材料出尽くし」と言います。
例えば、株式市場では、予め好材料や悪材料を見込んで株式が売買されるため、材料が発表される前には、既に株価が上昇していたり、下落していたりする場合が多いです。そのため、実際に株価を動かしていた材料が公表された時には、既に材料の持つ影響は織り込み済みで、株価へのインパクトがなくなっていることが多いです。
<本用語の使用例>
・3月期決算発表で材料出尽くしとなるまで、好業績を織り込み続ける可能性もある
・○○の株価は、今年に入って材料出尽くし感が漂い、いったんは大幅調整となった
・米雇用統計発表で材料出尽くしになることを警戒した短期資金などがポジション調整をしているとの見方もあり、ユーロ円相場は反落の動きとなっている