レセプト
【読み方:れせぷと、分類:医療】
レセプトは、「診療報酬明細書」とも呼ばれ、患者が受けた診療について、病院や診療所などの医療機関や保険薬局が医療保険者(市町村・健康保険組合等)に請求する医療費の明細書をいいます。
レセプトの位置づけ
レセプトは、医療機関等で実際にかかった医療費のうち、患者が負担した医療費の残りを医療保険者に請求するためのものです。
レセプトの構成
レセプトは、患者氏名、保険者番号、病名等を記入した上書き部分と、診療報酬点数、療養の給付、食事・生活療養の欄で構成されています。
具体的には、患者氏名・性別・生年月日といった個人情報、患者の健康保険加入情報、請求元の名称、診療科、病名、診療月に行った薬、注射、処置、手術、検査、画像診断、リハビリなどの点数が記載されており、被保険者毎に医療機関等が月単位で作成します。
また、診療行為毎に診療報酬点数が決められており、医療機関等はこの点数を合算して、医療保険者に医療費を請求することになります。
レセプトの無償発行
2010年4月から、患者に対する医療費の「レセプト」の無償発行が医療機関等に対して原則として義務化されました。これにより、患者本人も診療報酬明細書を見ることによって、実際に行われた検査や処置、手術、注射、投薬、リハビリ、入院などに関する診療報酬を具体的に知ることができます。