脱税
【読み方:だつぜい、分類:税務】
脱税(Tax evasion)は、納税義務者が本来納めなければならない税額の一部または全部を申告せず、納付を免れる(逃れる)ことをいいます。
違法な手段によって納税を免れる行為(偽りその他不正な行為により納税を免れる行為)で、すなわち租税の納付が法によって定められた義務である中、故意に課税の対象となるべき所得や収益などの一部または全部を隠匿して、国および地方公共団体の徴税を妨げる行為を指します。
一般に脱税は、その判定基準は国ごとに異なっており、日本では、租税犯(脱税犯)については、刑事訴訟法の手続きにより取扱われますが、その前提として、国税犯則取締法による犯則事件の調査が行われることが多いです。
現在、日本の直接税や関税、消費税の脱税犯については、所得税法や法人税法などの各税法に基づき、通常、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金に処せられることとされています(併科有)。
<脱税とは区別される類似行為>
◎何らかの手段で意図的に納税額を削減する(減少させようとする)ものとしては、脱税以外に、適法の「節税」と法的にグレーな「租税回避」がある。
◎税務に対する無知や錯誤などにより、申告をしていなかったり、申告内容が間違っていたりするなど、故意でないものは「申告漏れ」と言う。