アンティークコイン

英語: Antique Coin
分類: アンティーク

アンティークコイン(Antique Coin)は、古い歴史を持つ通貨貨幣の総称をいいます。これは、明確な定義は特にありませんが、投資面においては、希少性が高く、グレード(品質)が高く、鑑定付で、投資として将来的な値上がりが見込める金貨や銀貨、銅貨のことを指します。

具体的には、保存状態の良い、1600年~1900年代前半に発行された欧米のコインが世界的に人気があるほか、古代ギリシャや古代ローマなどの古代コインも取引されています。

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アンティークコインの流通と価格

アンティークコインは、欧米の富裕層の間では、投資対象の一つとして古くから注目されており、専門店やオークションなどの流通経路が整備されています。一方で、日本では、2010年代以降に注目されるようになりました。

一般にアンティークコインの価格は、現存枚数やデザイン、保存状態などで決まりますが、最も影響が大きいのは需給バランスです。既に現存枚数が限られているため、将来的に需給面で減ることはあっても増えることは無く、それゆえ価値が永続的に向上していくと言われています。

なお、アンティークコインの所有にあたっては、メンテナンスが特に不要で、価値ある実物で資産保全できる点もメリットとして挙げられます(保管も容易でポータブル性もあり)。

アンティークコインの例

アンティークコインの専門用語

アンティークコインは、時間の経過の中で、全てが値上がりする訳ではなく、希少性やグレード、人気がカギとなります。また、実際の収集(投資)にあたっては、以下のような専門用語を見聞きすることがあります。

|Standard Colatog Of World Coins|
世界のコイン情報が掲載されている専門書(投資家のバイブル)。1600年代から現在までに発行されたコインが100年単位で掲載。

|メダルアライメント|
表裏でデザインの上下の向きが同じもの。

|コインアライメント|
表裏でデザインの上下の向きが逆のもの。

|ピエフォー|
通常のコインよりも厚みのあるコイン。

|ミントマーク|
コインを鋳造した場所を指すマーク。

|アジャストマーク|
コインを製造する際に重量を調整する際にできた傷跡。

|バッグマーク|
コインを製造する際や運搬する際にできた傷跡。

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