安全通貨

読み方: あんぜんつうか
分類: 外貨投資|通貨

安全通貨は、「避難通貨」とも呼ばれ、世界のどこかで危機が起こった時に買われる通貨をいいます。これは、通常、地政学的に関連性のない通貨、経済的に関連性のない通貨、中立国の通貨、大国(基軸)の通貨などがその対象となります。

例えば、戦争や地域紛争、大規模テロ、金融危機などが起こって世界情勢が不安定になると、マネーは安全性を求めてすばやく移動します(起こった危機に対して、相対的にどこが安全かで、安全通貨は決まる)。そして、危機がしばらくして一段落すると、資金の流れが変わって、すぐに元に戻ることが多いです。

かつての冷戦時代においては、有事のドル買いは成り立っていましたが、それが湾岸戦争の時から陰りが見られ、2001年の米国同時多発テロを契機に大きく変わりました。今では、有事のドル買いはすぐには成り立たず、その有事が米国に対して有利に働くか、不利に働くかによってドル相場は変わってきます。

現在、安全通貨といった場合、スイスフランは一つの定番ですが、それ以外では、受け皿の大きいユーロが米ドルに代わることが多くなりました。ただし、これについては、ケース・バイ・ケースで、起こった危機に対して、ドルかユーロかの選択になることが多いです。

<安全通貨の具体例>

スイスフラン:永世中立国、主要通貨の一つ
米ドル:有事の際に米ドルを信頼、ユーロがダメな場合
ユーロ:ドルに代わる大きな受け皿、米ドルがダメな場合
日本円:米国やヨーロッパに危機が発生したような場合
スウェーデンクローナ:政治的な中立性、受け皿として小さい