債権者

読み方: さいけんしゃ
分類: 債権・債務

債権者は、特定の人(債務者)に対して、一定の行為(給付)を請求することを内容とする権利である「債権」を有する者をいいます。

通常、その債権の対象となる給付については、財貨でも、労務を供するものでも、一定の行為をしないという不作為でもよく、身近な例としては、金銭の支払請求や物の引渡請求などが挙げられます。

債権者の概要

一般に債権には、給付保持力(債務の履行によって給付を保持しても不当とみなされない効力)、訴求力(訴訟手続で債権を実体法上の権利として確認できる効力)、執行力(確定判決を債務名義に執行しうる効力)があるとされます。

<債権者に関する用語>

|債権者集会|
破産手続や民事再生手続において認められている、債権者への情報提供や債権者の共同の意思決定のための集会(裁判所の管理下のもと開催)。

|債権者登録|
主に地方公共団体で使われる用語で、支払手続をスムーズに処理するため、県や市などと取引のある事業者(債権者)が振込先口座等を登録するもの。

債権者代位権
債権者が自らの債権を保全するために、債務者が第三者に対して有する権利を代わって行使する権利。

債権者取消権
債権者が自己の債権の弁済を確保するために、債務者の詐害行為の取り消しを請求する権利。

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