上田ハーロー

上田ハーローは、1984年から2021年まで、日本の金融業界に存在した会社です。

1999年に外為ブローカーの最大手であるトウキョウフォレックスと上田ハーローが、外国為替売買取引及び外貨資金貸借取引の媒介部門を合体して「上田東短フォレックス」を設立して以降は、同社はデリバティブ取引の仲介に特化し、その後、2005年からは外国為替証拠金取引（FX）がメインとなりました。

FX業界において、上田ハーローは、長年のインターバンク市場の外為ブローカーとしての高い信頼と実績を誇るFX会社として定評がありましたが、2021年4月に同業の外為どっとコムの子会社となり、同年10月に吸収合併されて消滅しました。

目次：コンテンツ構成

• 上田ハーローの会社概要（譲渡前）
• 上田ハーローの沿革（1984年-2021年）
• 上田ハーローの外国為替証拠金取引（終了）

上田ハーローの会社概要（譲渡前）

上田ハーローは、2021年に外為どっとコムに譲渡されるまで、日本の金融界に短資業の基礎を築いた上田八木短資を中核とする上田八木短資グループの一員でした。

設立以来、正・清・誠の「三セイ主義」を経営の信条としており、信用が何よりも大切な金融界において、これまでに築いてきた「人と人との繋がり」による信頼関係の上に、時代を先取りした先見性と専門知識をミックスさせ、マーケット参加者の多様なニーズに広く・深く応えていました。

上田ハーローの沿革（1984年-2021年）

上田ハーローは、その昔、上田八木短資グループの中核企業の一つでしたが、2021年4月に親会社の上田八木短資が上田ハーローを外為どっとコムに譲渡し、外為どっとコムの子会社となりました。そして、同年10月に外為どっとコムが上田ハーローを吸収合併して、その歴史を閉じました。

・1984年：上田短資の子会社として上田ハーローを設立
・1985年：為替ブローカーとして業務開始
・1994年：通貨オプション業務に関し、米国GFI社と提携
・1999年：上田東短フォレックスの誕生に伴い、デリバティブの取引仲介に特化
・2005年：外国為替証拠金取引（上田ハーローFX）を開始
・2008年：上田ハーローFXの取引手数料を無料化
・2010年：法人専用口座のサービス開始
・2011年：ホームページのリニューアル実施
・2016年：取引システムリニューアル完了
・2021年：外為どっとコムの子会社となった後、吸収合併

上田ハーローの外国為替証拠金取引（2021年終了）

上田ハーローでは、2005年から2021年まで、外国為替証拠金取引の「上田ハーローFX」を提供していました。

提供当時、FX業界において、他の会社と異なり、銀行等の金融機関が参加するインターバンク市場を元々相手にしてきたため、外国為替証拠金取引の開発にあたっては、「インターバンク市場と個人向け市場の架け橋」が一つのコンセプトになっていました。

時代の変化の中、2021年4月に上田ハーローは、同業の外為どっとコムの子会社となり、外国為替証拠金取引の「上田ハーローFX」は、同年10月をもって終了し、外為どっとコムのFX口座に移管されました。