Vポイント

Vポイント(V POINT)とは、通称で「青と黄色のVポイント」とも呼ばれ、日本有数の共通ポイントをいいます。これは、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、三井住友フィナンシャルグループ、三井住友カードが主要株主となっている、CCCMKホールディングスが運営しています。

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Vポイントの基本事項

Vポイントとは、2024年4月22日に、旧Tポイントと旧Vポイントが統合して誕生した共通ポイントをいいます。

元々、旧Tポイントは、2003年にTSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブが開始した日本初の共通ポイントなのに対して、旧Vポイントは、2020年に開始された、三井住友カードや三井住友銀行など、SMBCグループのポイントサービスでした。

Vポイントの統合目的

そもそも何で、旧Tポイントと旧Vポイントが統合したのかと言うと、旧Tポイントは、ポイントに紐づく強力な決済サービスと連携したいという狙いがあり、一方で、旧Vポイントは認知度を高めたいという狙いがありました。

昨今、ライバルとなる、楽天ポイントやdポイント、Pontaポイント、PayPayポイントなどがポイント経済圏を構築し、クレジットカードやコード決済、電子マネーなど様々な決済サービスを提供して、顧客の囲い込みを目指しているのに対して、新たに誕生したVポイントは、特定のポイント経済圏にしばられない、自由なポイントを目指していくとのことです。

Vポイントの規模

2024年4月に誕生した、Vポイントは、旧Tポイントと旧Vポイントの統合により、利用ID数が1憶5400万ID、またアクティブユニークユーザー数が8600万人になり、日本最大規模の共通ポイントになりました。

また、今後の展開次第では、共通ポイントとしての魅力がさらに高まることも期待され、結構多くの方が、Vポイントを利用する可能性があるのではないでしょうか?

Vポイント

Vポイントの変更点

ここでは、新たに誕生した「青と黄色のVポイント」の変更点について、4つほど説明したいと思います。

ポイントの有効期限

一つ目の変更点は、ポイントの有効期限が旧Vポイントで変更されて、旧Tポイントの有効期限に統一されたことです。具体的には、ポイントの有効期限は1年間となりますが、 ポイントを利用(貯める、使う、交換する)するたびに、最終変動日から有効期限が1年間、自動で延長されます。

アプリ名の名称変更

二つ目の変更点は、Vポイントで大きな役割を果たす、二つのアプリ名が変わったことです。具体的には、旧Tポイントアプリが「Vポイントアプリ」に名称変更され、また旧Vポイントアプリが「VポイントPayアプリ」に名称変更されました。

Vポイントアプリは、Vポイントを貯めたり、使ったりすることができるもので、モバイルVカードが発行できます。一方で、VポイントPayアプリは、VISAのバーチャルプリペイドカードが発行できるのが大きな特色となっており、またモバイルVカードも発行できます。

ポイントの合算

三つ目の変更点は、IDを連携すると、ポイントを合算できることです。具体的には、Vポイントが貯まるカードやアプリのV会員番号と、SMBCグループの各社サービスのIDを連携すると、ポイントを合算することができます。

現在、IDの連携については、Vpassアプリ、VポイントPayアプリ、三井住友銀行アプリなどからできるようになっています。

Vポイント提携店の増加

四つ目の変更点は、Vポイント提携店が新たに増えたことです。これに関しては、いくつかありますが、その中で、最もインパクトが大きいのは、ゼンショーグループが加わったことです。これにより、すき家やなか卵、はま寿司などでも、Vポイントが使えるようになりました。

Vポイントの貯め方

ここでは、Vポイントの貯め方について、4つほど説明したいと思います。

街中やネットのVポイント提携店で貯める

街中やネットのVポイント提携店でVポイントを貯めるには、Vポイントカードやクレジット機能付きVポイントカード、モバイルVカードのいずれかを作成している必要があります。

日々の生活の中で、街中のVポイント提携店でポイントを貯めるには、他の共通ポイントと同様、支払い時にカードを提示し、機械で読み取ってもらうだけで完了します。

国内外のVISA加盟店で貯める

国内外のVISA加盟店でVポイントを貯めるには、VISAでクレジットカード決済をする必要があります。

この場合、Vポイントが貯まる三井住友カードのクレジットカードや、三井住友銀行のOliveフレキシブルペイなどを作成している必要があります。また、ポイントの還元率は、カードの種類によって異なりますが、通常、0.5%または1%となっています。

Vポイントで、特に注目すべき点として、対象のコンビニや飲食店でVISAのタッチ決済をすると、ポイントの還元率が現物カードで5%、スマホで7%になることです。また、家族ポイントやVポイントアッププログラムでは、還元率がさらに高くなります。

<クレジット機能付きVポイントカード>

旧Tポイントのクレジット機能付きVポイントカードにも、Vポイントの還元率が高いものがある。具体的には、ポイントの還元率が1%となっている「Tカード Prime」と「TカードプラスPREMIUM」があり、年1回以上利用すれば、年会費が無料となる。

SMBCグループなどの金融サービスで貯める

Vポイントの貯め方として、SMBCグループなどの金融サービスでも、Vポイントを貯めることができます。

現在、SMBCグループでは、三井住友カードの他に、三井住友銀行、SMBC日興証券、SMBCモビット、プロミスなどでも、Vポイントを採用しており、普段利用しているサービスで、Vポイントが知らずに貯まっていることがあるのでご注意ください。

また、SMBCグループの他に、V会員限定の住信SBIネット銀行の専用支店である「V NEOBANK」や、SBI証券のVポイント投資などでも、Vポイントが貯まって使えるようになっています。

各種サービスで貯める

Vポイントの貯め方として、他の共通ポイントにも似たようなものがある、各種サービスでも、Vポイントを貯めることができます。

具体的には、キャンペーンやゲーム、Vくじ、Vカードクーポン、Vスタンプ、Vモニター、Vサンプル、Vアンケート、Vふるさと納税、Vポイントモール、Vポイント交換、Vポイント×Eco Selectなどでも貯められるようになっています。

Vポイントの使い方

ここでは、Vポイントの使い方について、簡単に説明したいと思います。

街中のVポイント提携店で使う

街中のVポイント提携店でVポイントを使うには、他の共通ポイントと同様、支払い時にカードを提示して機械で読み取ってもらい、その時に使いたいポイント数を言うか、入力するだけで完了します。

また、旧Vポイントの会員の方で、旧Tポイントのカードを持っていない方は、ポイントをVポイント提携店で使うには、VポイントPayアプリやVpassアプリ、三井住友銀行アプリなどで、新規にモバイルVカードを作成して、IDを連携する必要があります。

国内外のVISA加盟店で使う

国内外のVISA加盟店でVポイントを使うには、VポイントPayアプリで「VISAのバーチャルプリペイドカード(誰でも利用可)」を発行し、Vポイントをチャージすることで使えます(1ポイント=1円)。これに関しては、仕組みが結構分かりずらいので、注意が必要です。

具体的には、街中のVISA加盟店で使うには、VポイントPayアプリから「Apple Pay」または「Google Pay」に「VISAのバーチャルプリペイドカード」を設定することで、プリペイド残高の範囲内でタッチ決済で使えます。また、ネットのVISA加盟店で使うには、通常のクレジットカードと同様、決済画面でカード情報を入力して、プリペイド残高の範囲内で使えます。

なお、チャージは、ポイント以外に、VポイントPayギフト、クレジットカード、銀行口座からもできるようになっています。

その他で使う

Vポイントの上記以外の使い方については、結構いろいろとあり、具体的には、V景品交換、Vポイント交換、Vポイント募金、Vサンプル、Vポイント×Eco Select、Vポイント投資、V NEOBANK、Vマネーチャージ、SMBCグループの金融サービスでの利用などがあります。

Vポイントのユーザー別の利用対象

青と黄色のVポイントは、旧Tポイントと旧Vポイントが統合して誕生した共通ポイントですが、現在、ユーザーの状況によって、Vポイントの利用対象が大きく異なっています。特に勘違いしやすいのが、Vポイントになったからといって、何もしなければ、今と利用対象が大して変わらないことです。

ここでは、Vポイントのユーザー別の利用対象について、簡単に説明したいと思います。

旧Tポイントの既存ユーザーの方

旧Tポイントの既存ユーザーの方で、SMBCグループのサービスを何も利用していない場合、これまでと同様、街中とネットのVポイント提携店でしか利用できません。

また、国内外のVISA加盟店でVポイントを貯めるには、Vポイントが貯まる「VISAカード」を作成して、IDを連携する必要があります。

旧Vポイントの既存ユーザーの方

旧Vポイントの既存ユーザーの方で、旧Tポイントを利用していない場合、何もしなければ、これまでと同様、三井住友カードや三井住友銀行、SMBC日興証券など、利用しているサービスでしか、Vポイントが利用できません。

具体的には、Vポイントが貯まるVISAカードを持っていない場合、国内外のVISA加盟店でVポイントを貯めることができないので、VISA加盟店で貯めるには、Vポイントが貯まる「VISAカード」を作成する必要があります。

また、街中やネットのVポイント提携店でVポイントを貯めるには、VポイントPayアプリやVpassアプリ、三井住友銀行アプリなどで、新規に「モバイルVカード」を発行して、IDを連携する必要があります。

旧Tポイントと旧Vポイントの既存ユーザーの方

旧Tポイントと旧Vポイントの既存ユーザーの方は、IDを連携させれば、Vポイントを合算できます。

また、Vポイントが貯まるVISAカードを持っていなければ、国内外のVISA加盟店でVポイントを貯めることができないので、VISA加盟店で貯めるには、Vポイントが貯まる「VISAカード」を作成する必要があります。

新規ユーザーの方

Vポイントの新規ユーザーの方は、色々な始め方がありますが、街中やネットのVポイント提携店で貯めるだけなら、Vポイントアプリで「モバイルVカード」を発行するのが簡単です。

また、街中やネットのVポイント提携店と国内外のVISA加盟店で貯めるなら、VポイントPayアプリなどで、新規に「モバイルVカード」を発行すると共に、Vポイントが貯まる「VISAカード」を作成し、IDを連携するのが簡単です。

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