Pontaポイント

Pontaポイント(ポンタポイント)とは、ロイヤリティマーケティングが提供する、共通ポイントサービスをいいます。

楽天ポイントやdポイント、Vポイントなどと共に、日本で広く利用されている共通ポイントの一つで、現在、ローソンやリクルート、au(KDDI)などが中核をなす、日本全国のPonta提携店やネットサービスで、利用金額に応じてポイントが貯まり、使うことができます。

●ポイント価値:1ポイント=1円(付与率は提携先により異なる)
●有効期限:最終利用日(最終のポイント加算日またはポイント利用日)から1年間

目次:コンテンツ構成

Pontaポイントの利用対象者

Pontaポイントの利用対象者を認識する上で、運営元のロイヤリティマーケティングの変遷も絡めて、簡単に説明したいと思います。

Pontaポイントを運営するロイヤリティマーケティングは、元々は、2008年に三菱商事の100%子会社として設立されました。

2010年に、Pontaポイントは、三菱商事と関連の深かったローソン、ゲオ、昭和シェル石油の既存ポイントカード会員を移行させることで発足しました。特に日本全国にあるローソンで、Pontaカードが宣伝されて発行されたため、今でもPontaポイントと言えば、ローソンをイメージする人も多いです。

その後、2014年にリクルートと資本・業務提携契約を締結し、2017年にリクルートと共同で「Ponta Web」を開設し、Pontaポイントは、リクルートのじゃらんやホットペッパーグルメなどネットにも広がりました。

そして、2019年にKDDIと資本・業務提携契約を締結し、2020年にauのポイントサービスが「au WALLETポイント」から「Pontaポイント」に変更されたことに伴い、Pontaポイントはauユーザーも対象となりました。

このような経緯から、Pontaポイントのイメージが当初から大きく変わっており、現在は、ローソンやゲオ、リクルート、au(KDDI)などの会員が、Pontaポイントの主要な利用対象者となっています。

Pontaポイント

Pontaポイントの利用できる所

Pontaポイントの利用できる所は、大きく分けて、街中のPonta提携店、ネットのPonta提携サイト、KDDIのau経済圏の3つに分けられます。

現在、KDDIは、Pontaポイントの提携先の一つですが、独自にau Ponta ポイントプログラムを提供し、auサービス(auグループ)とau Pay加盟店で構成される、大きなポイント経済圏である「au経済圏」を形成しているので、別途、利用できる所として分けてみました。

街中のPonta提携店

街中のPonta提携店に関しては、ポイントカードのPontaカードやデジタルPontaカードを提示して、Pontaポイントが利用できる店舗などが該当し、現在、代表的な所として、ローソン、成城石井、ライフ、トモズ、高島屋、ケンタッキー、ドトール、AOKI、ビッグカメラ、Joshin、ゲオ、日本航空、ルートインホテルズ、出光、apollostationなどが挙げられます。

また、Ponta提携店かつau Pay加盟店で、Pontaカードの提示とau Payの支払いで、ダブルにPontaポイントが貯まる代表的な所として、ローソンやケンタッキーなどが挙げられます。

ネットのPonta提携サイト

ネットのPonta提携サイトに関しては、リクルートIDでPontaポイントが利用できるサイトが該当し、現在、代表的な所として、じゃらん、じゃらんゴルフ、ホットペッパーグルメ、ホットペッパービューティー、ポンパレモール、Oisixなどが挙げられます。

なお、リクルートIDとは、リクルートのサービスを一つのIDで使えるもので、Pontaポイントにおいては、貯めたポイントを使えるようにしたり、ネットのPonta提携サイトを使えるようにするために、PontaWebに会員登録する際に作成します。

KDDIのau経済圏

KDDIのau経済圏は、大きく分けて、「auサービス」と「au Pay加盟店」で構成され、いずれもPontaポイントが貯まります。

auサービスは、携帯電話やネット回線などからなる「通信」と、金融、エネルギー、コマース、エンタメなどからなる「ライフデザイン」に分けられ、基本的には、auやUQモバイルなどのユーザーが対象となっています。

一方で、au Payは、au IDを作成すれば、誰でも利用できるようになっており、日々の生活の中で、au PAYのコード支払いをすれば、Pontaポイントが貯められます。

現在、au Pay 加盟店は、Ponta提携店より遥かに利用できる店舗数が多く、例えば、身近なところでは、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、イトーヨーカドー、マツモトキヨシ、ウエルシア、ダイソー、ユニクロ、ジーユー、マクドナルド、モスバーガー、ミスタードーナツ、ドトール、スターバックス、吉野家、すき家、松屋、日高屋、くら寿司、ガスト、ビッグエコーなどで広く使えます。

ちなみに、au経済圏で、Pontaポイントがよく貯まって、オトクな買い物ができる所として、KDDIグループが運営する総合ショッピングモールの「au PAY マーケット」が挙げられます。

Pontaポイントの仕組み

Pontaポイントは、当初は、ローソンなどが主体でしたが、その後、リクルート、auへと拡大し、元々は、別のポイントサービスで運営されていたものが連携したため、IDが別々となっています。

現在、ローソンやケンタッキー、ゲオなどのPonta提携店で、Pontaカードの提示により、Pontaポイントを貯めるには「Ponta会員ID」が必要です。また、じゃらんやホットペッパーグルメなどのPonta提携サイトでPontaポイントを貯めるには「リクルートID」が必要です。さらに、au経済圏でPontaポイントを貯めるには「au ID」が必要です。

このような仕組みから、Pontaポイントを全ての場所で利用する場合は、Ponta会員IDの他に、リクルートIDとau IDを作成して、それぞれのIDを連携させる必要があります。

Pontaポイントのツールとアプリ

Pontaポイントを利用するにあたって、主なツールとアプリについて、簡単に紹介したいと思います。

ポイントカード

Pontaポイントが貯まるポイントカードには、「Pontaカード」があります。

現在、Pontaカードには、ポイント機能のみのPontaカード、プリペイド機能付きPontaカード、クレジット機能付きPontaカードの3タイプがあり、様々なカードが用意されています。また、アプリで表示できるデジタルPontaカードもあり、具体的には、Pontaアプリ、au Pay アプリ、LINEマイカード、Apple ウォレット、Google ウォレットで利用できるようになっています。

なお、街中のPonta提携店でPontaポイントを貯めるには、支払い時にレジで、Pontaカードを提示する必要があります。また、貯めたPontaポイントを使うには、PontaWebなどで会員登録をする必要があります。

クレジットカード

Pontaポイントが貯まるクレジットカードには、「Pontaオリジナルカード」、「Ponta提携カード」、「au PAY カード」があります。

◎Pontaオリジナルカードには、ポイント還元率が最大2%で、所定の条件を満たせば、年会費が無料となる「Ponta Premium Plus(JACCS発行)」がある。

◎Ponta提携カードには、いくつかの種類があるが、代表的なものとして、ローソンなどでの支払いでオトクになる、年会費が永年無料の「ローソンPontaプラス(ローソン銀行発行)や「ローソンPontaカードVisa(セゾンカード発行)」などがある。

◎au PAY カードは、auやUQモバイルなどのユーザーに優遇特典のあるカード(auフィナンシャルサービス発行)で、年会費が永年無料の「au PAY カード」と、充実した還元やサービスのある「au PAY ゴールドカード」がある。

◎リクルートからは、年会費が永年無料で、1.2%の高還元率でPontaポイントと交換可能なリクルートポイントが貯まる「リクルートカード」も発行されている。

スマホ決済ツール

Pontaポイントが貯まるスマホ決済ツールには、「au PAY」があります。

au PAYは、スマートフォンを用いたキャッシュレス決済サービスで、街中のお店では「コード支払い」、ネットのサイトでは「ネット支払い」に対応しています。これは、au IDを保有し、チャージができる人であれば、au PAYアプリ、またはPontaアプリをダウンロードして、各種情報を登録すれば、すぐに利用できます。

現在、au Ponta ポイントプログラムでは、au PAY加盟店で、au PAYで決済をすると、通常、200円(税込)毎に1ポイントのPontaポイントが貯まります。

便利なアプリ

Pontaポイントを利用するにあたって、便利なアプリとして、「Pontaアプリ」と「au PAY アプリ」の二つがあります。

◎Pontaアプリは、スマホ画面で、デジタルPontaカードが提示できるアプリ。これには、ポイントカードのバーコード表示、ポイント残高の確認、au PAYでの決済、ゲーム、アンケート、クーポン、限定キャンペーンといった機能がある。

◎au PAY アプリは、スマホ決済を入口に様々なサービスが利用できる、金融サービスに強いスーパーアプリ。これには、スマホ決済以外に、送る・受取る、取引履歴、チャージ、デジタルPontaカード、クーポン、ポイント投資、ショッピングといった機能がある。

Pontaポイントの貯め方

Pontaポイントの貯め方について、街中、ネット、au経済圏の3つに分けて、簡単に紹介したいと思います。

街中での貯め方(基本)

Pontaポイントは、ローソンやケンタッキー、ゲオといった、街中のPonta提携店での支払い時に、PontaカードやデジタルPontaカードを提示するだけで、Pontaポイントが貯まります。

現在、Pontaポイントの還元率は提携店で異なり、200円(税抜)ごとに1ポイントが貯まる所が多いですが、一方で提携店の中には、還元率が高いところもあります。

例えば、ローソンでは、16時から23時59分までは、Pontaポイントの還元率が2倍になります。また、ビックカメラでは、Pontaカードの提示で支払金額の5%のPontaポイントが貯まります(Pontaポイントを貯めることを選択した場合は、ビックポイントは貯まらず)。

街中での貯め方(応用)

Pontaポイントの弱点として、街中のPonta提携店が他の共通ポイントと比べて若干少なく、例えば、コンビニでは、Ponta提携店はローソンしかありません。この弱点に対しては、大きく分けて、二つの対応手法があります。

一つ目の対応手法は、Ponta提携店より利用できる店舗数が多い、au Pay加盟店で、Pontaアプリやau Payアプリで、au Payのコード決済をすることで、Pontaポイントを貯めることができます(コンビニでは、セブンイレブンやファミリーマートなどでも貯められる)。また、ローソンやケンタッキーなど、Ponta提携店かつau Pay加盟店での店舗では、Pontaカードを提示して、au Payで決済をすれば、Pontaポイントの二重取りができます。

二つ目の対応手法は、PontaプラミアムプラスやローソンPontaプラス、au Payカードといった、Pontaポイントの還元率の高いクレジットカードで決済をすることで、Pontaポイントを効率的に貯められます。この時、カードをAppleウォレットやGoogleウォレットに登録して、スマホのタッチ決済を利用できるようにしておけば、コンビニやスーパーなどで簡単に支払いができます。

ネットでの貯め方

Pontaポイントは、じゃらんやホットペッパーグルメ、ポンパレモールといった、ネットのPonta提携サイトを利用することにより、Pontaポイントが貯まります。特に、ポンパレモールは、全品3%以上のポイント還元率となっており、日々のネットショッピングで効率的にPontaポイントが貯められます。

また、Pontaポイントは、Ponta提携サイトの他に、お金を使わなくても貯められる仕組みが用意されています。

具体的には、キャンペーンやポイント交換を利用するほか、ゲームでポイントが貯められる「Ponta PLAY」、アンケートでポイントが貯められる「Pontaリサーチ」、無料会員登録や買い物、サービス利用などでポイントが貯められる「Pontaボーナスパーク」、レシート投稿でポイントが貯められる「レシート de Ponta」といった貯め方も用意されているので、気軽にポイ活もできます。

au経済圏での貯め方(基本)

Pontaポイントの会員数は、1億人を超えており、その中で、スマホや光回線などのauユーザーは非常に多く、独自のau Ponta ポイントプログラムにより、Pontaポイントが効率的に貯められるようになっています。

最も基本となる、スマホや光回線などの通信サービスの利用だけで、auユーザーの多くは、Pontaポイントが貯まりますが、一方で2022年の制度改正により、Pontaポイントの付与が分かりずらくなっています。

具体的には、スマホでは、2022年12月以降、毎月の利用料金に応じたポイントがなくなり、年1回進呈される長期優待ポイントのみとなっています。また、光回線では、毎月の利用料金に応じたポイントはありますが、対象のプロバイダーは、au one netに限定されています。

なお、au Ponta ポイントプログラムでは、スマホの毎月の利用料金の支払いで、Pontaポイントを効率的に貯められる方法もあり、具体的には、au PAY ゴールドカードで支払うと、最大で10%のポイント還元が受けられます。

au経済圏での貯め方(応用)

au経済圏でPontaポイントをたくさん貯めるには、通信サービスの利用だけでは不十分で、実際には、クレジットカードの「au PAY カード」、プリペイドカードの「au PAY プリペイドカード」、スマホ決済の「au Pay」などのツールを使うことが必要で、特にポイント優遇のある「au PAY カード」は必須となっています。

また、au経済圏では、通信以外に、ネットショッピングや金融サービスなどでもPontaポイントが貯められるようになっています。具体的には、ネットショッピングでは、総合通販サイトの「au PAY マーケット」でポイントが効率的に貯められます。また、金融サービスでは、auじぶん銀行やauのiDeCo、auの資産運用、auの生命ほけんなどでポイントが貯められます。

なお、au経済圏のPontaポイントは、au IDを使った、auサービスとau Pay加盟店が対象なので、別途、街中のPonta提携店でも貯められるようにするには、Pontaカードを作成して、Ponta会員IDとau IDを連携させる必要があります。

Pontaポイントの使い方

Pontaポイントの使い方について、街中とネット、au経済圏のに分けて、簡単に紹介したいと思います。

街中とネットでの使い方

PontaWebで会員登録をすると、街中のPonta提携店では、PontaカードまたはデジタルPontaカードを提示して、支払い時に貯まったPontaポイントを使うことができます。また、ネットのPonta提携サイトでは、ポイント残高が表示されるので、支払い時に貯まったPontaポイントを使うことができます。

その他に、Ponta特典交換(ポントク)では、貯まったPontaポイントをポイント数に応じた商品に交換できるほか、PontaWebでは、PontaポイントをJALマイレージバンクなど他のポイントにも交換できます。

au経済圏での使い方

au経済圏での使い方に関しては、「auユーザー」と「au IDを持つ方」に分けて、簡単に紹介したいと思います。

■auユーザー

◎貯まったPontaポイントをauのスマホの利用代金や機種変更時の機器代金に使うことができる(UQモバイルとpovoは対象外)。

◎auユーザーが無料で作成できる「au PAY プリペイドカード」では、貯まったPontaポイントをau PAY 残高にチャージして、支払いに使うことができる。

■au IDを持つ方(auユーザーの有無を問わず誰でも)

◎au PAY マーケットで、Pontaポイントを「お買い物限定ポイント」に交換することで、ポイントを増やして使うことができる。

◎スマホ決済の「au PAY」を利用する場合、貯まったPontaポイントをau PAY 残高にチャージして、支払いに使うことができる。

◎au PAY ポイント運用を利用すれば、貯まったPontaポイントを100ポイントから、実際の投資信託の値動きに連動した運用を行うことができ、うまくいけば、ポイントを増やすことができる。

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