修繕費
読み方: | しゅうぜんひ |
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分類: | 勘定科目(P/L) |
修繕費は、日常的に広く使われる用語で、建物や物品などにおいて、悪くなったり破損した箇所を直す費用をいいます。
企業会計においては、業務用の固定資産の維持や修理、改良などのために支出した費用(金額)のうち、当該固定資産の通常の維持管理のため、または災害等により毀損した固定資産に対して、その原状を回復するために要したと認められる部分の金額を指します。
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修繕費の対象について
修繕費は、企業会計における費用の勘定科目の一つで、税法上の形式基準により判定します。
具体的には、建物の外壁の塗り替え、屋根の修理、ガラスの入れ替え、机や椅子の修理、給水設備の修繕、機械・事務機器等の修理・保守・部品交換・定期点検、自動車の車検・修理・点検整備などの費用が該当します。
また、パソコンやサーバの保守のための保守契約料、建物等の維持管理のための保守料なども本科目で処理します。
修繕費の計上について
修繕費は、現状維持や原状回復のために固定資産に対して支出を行う「収益的支出」に該当し、原則として必要経費に算入可能で、また損益計算書(P/L)においては、販売費及び一般管理費に計上されます。
◎損益計算書 > 経常損益 > 営業損益 > 販売費及び一般管理費 > 修繕費
一方で、固定資産の修理にかかる支出であっても、これにより資産の耐用年数が延びたり、性能が高まったりして、その資産価値が増加する場合には「資本的支出」として固定資産の取得価額に加算し、その後、減価償却により費用処理を行うことになります。