内部収益率(IRR)
読み方: | ないぶしゅうえきりつ |
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英語: | Internal Rate of Return(IRR) |
分類: | 財務分析 |
内部収益率(IRR)は、投資に対する将来のキャッシュフローの現在価値の累計額と投資額の現在価値の累計額が等しくなるような割引率をいいます。
投資案件(プロジェクト)を評価する際の指標の一つで、投資の正味現在価値(NPV:Net Present Value)がゼロとなる割引率(利率)を指し、また複利計算に基づく投資に対する収益率(投資利回り)を表します。
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投資評価の内部収益率(IRR)
投資評価の指標には、金額ベースの「正味現在価値(NPV)」と収益率ベースの「内部収益率(IRR)」の二つがあり、IRRはパーセンテージ(%)で数値が表示されるため、利率の観点から事業計画の収益力を把握できます。
一般にIRRが投資コスト(借入金利等)よりも大きければ有利な投資案件と判断でき、逆に投資コストよりも小さければ不利な投資案件と判断できます。なお、IRRには、プロジェクトの規模の違いが反映されない、期間の設定が必要などの問題点もあります。
債券投資の内部収益率(IRR)
債券投資においては、将来支払われる利息収入および償還時に発生する償還価格を、その債券価格と等しくする割引率である内部収益率(IRR)を「複利最終利回り」と呼び、利回り計算の一つの方法として使われています。