財テク
読み方: | ざいてく |
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分類: | 概念 |
財テクは、「財務テクノロジー」の略で、余剰資金や低利調達資金を、株式や債券、不動産、美術品などに投資して、資金の運用を多様化・効率化するための手法をいいます。
ハイテクノロジーの略語である「ハイテク」をまねて、財産を大きく殖やす意味で作られた造語で、日本のバブル経済全盛期(1986年-1991年頃)に、多くの企業や個人などが「財テク」に走りました。これにより、資産価格が実体経済とかけ離れて高騰し、ついにはバブルが弾けました。
バブル崩壊後は、財テクに走った企業や個人などは大きな痛手(損失)を被り、一方で金融機関には多額の不良債権が発生した結果、1990年代後半には、金融機関の不倒神話が崩れ、破綻が相次ぎました。さらに、日本経済においては、「失われた30年」と呼ばれる、長期低迷がもたらされました。