デュアルカレンシー債
読み方: | でゅあるかれんしーさい |
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英語: | Dual Currency Bond |
分類: | 債券区分 |
デュアルカレンシー債は、「順デュアル債」とも呼ばれ、払込みと利払いが日本円(円貨)で、償還が日本円以外の通貨(外貨)の外国債券をいいます。これは、円建てと外貨建ての両方の性質を持った債券で、利払い時には為替リスクは発生しませんが、償還時には為替リスクが発生します。
一方で、デュアルカレンシー債に対して、払込みと償還が円貨で、利払いが外貨のものを「リバースデュアルカレンシー債」と言います。
一般に外国債券の中で、払込み・利払い・償還が異なる二種類の通貨で行われる債券を「デュアル債(二重通貨建債)」と言い、通常、円金利が低位(低金利)で推移する時は、比較的高い利回りが得られるという特色があります。
その歴史は、1980年代前半に国際金融市場に登場し、1985年に払込みと利払いが日本円、償還は米ドルといった形の債券が海外市場で発行され、その後、1990年代に入って、日本国内でも発行が認められるようになりました。
なお、個々のデュアル債の流通量や市場規模は比較的小さいため、流動性はあまり高くありません。