パリティ
英語: | Parity |
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分類: | 価格 |
パリティ(Parity)は、「パリティ価格」とも呼ばれ、転換社債型新株引受権付社債(CB)を株式に転換する時の価値を表した理論価格をいいます。
株価を転換価格で割って求められるもので、額面(100円)に対する金額で表示され、CBに投資する際の一つの尺度となります(CBの他には新株予約権証券などでも使われる)。また、Parityの本来の意味は、「等しいこと、同等、同格」や「価格の平衡、平価」、「二進法における1の数が奇数個または偶数個ある状態」などとなっています。
一般にパリティは、株価に連動する性質を持っており、株価と転換価格が同じ時は100円となります。通常、100円を上回っている時は「株式的価値」が高いと言え、一方で100円を下回っている時は「社債的価値」が高いと言えます。
パリティ =(株価÷転換価格)×100
例えば、転換価格が1200円、株価が1500円のCBの場合、パリティは125円となり、現在の株価水準から判断して、125円が妥当な価格と判断できます。仮に、この時のCBの時価が135円であれば、株価から見て高く買われていると判断できるのに対して、この時の時価が115円であれば、株価から見て安く買われていると判断できます。
なお、実際に市場で売買されているCBは、パリティとは離れた価格で取引されています。その理由として、(1)CBには普通社債として評価される側面があること、(2)パリティは株価の動きに合わせて変動するため、CBの価格とは常に多少の差が出ること、などが挙げられます。