ラダー型ポートフォリオ
読み方: | らだーがたぽーとふぉりお |
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英語: | Ladder Portfolio |
分類: | 取引 |
ラダー型ポートフォリオは、債券のポートフォリオを構築する際に、短期債から長期債まで、残存期間の異なる債券に、ほぼ同額ずつ投資するポートフォリオをいいます。
「ブレット型ポートフォリオ」や「ダンベル型ポートフォリオ」と共に、債券のポートフォリオ運用戦略の一つで、その名称は、債券の残存期間(年限構成)と投資額をグラフにした時に「梯子(ladder)」を横にしたような形状をしていることに由来します。
一般にラダー型ポートフォリオでは、運用期間中に組入債券の償還を迎えると、一定のルールに従って、それにより発生した償還金(キャッシュフロー)を再び長期債へ投資し、常に均等な組入比率が維持される仕組みになっています。
また、運用にあたっては、日々のポートフォリオ管理が容易であり、特に金利動向の行方が不透明な状況において有効な手法と言えます。その一方で、債券相場が好調な場合でも運用に制約があるため、積極的な収益を目指すことができないといった弱点(欠点)があります。
<ラダー型ポートフォリオの主な特長>
・償還毎にその時点の長期債に投資し、基本的に償還まで持ち切るため、金利予測をする必要がない
・売買の回数が少ないため、低コストである
・短期債も保有しているため、流動性に富む
・常にその時点の長期債に再投資されるため、ポートフォリオ全体の利回りも相対的に高くなる