償還

読み方: しょうかん
分類: 償還

償還は、基本的な意味としては、「返却すること、金銭債務を弁済すること」をいいます。これは、資産運用においては、債券(国債・地方債・社債等)や投資信託(ファンド)などで、期限が到来して、投資家に資金が返されることをいいます。

一般に債券では、額面が償還金となるのに対して、投資信託では、運用成果に応じて償還金が増減するため、当初の元本(投資資金)を上回ることもあれば、下回ることもあります。ここでは、債券と投資信託の「償還」について、簡単にまとめてみました。

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債券の償還について

債券の償還には、「満期償還」と「期中償還」の二つがあり、通常、最終償還日(満期日)に全額償還される「満期償還」が大半です。また、償還日に払い戻された金額と購入時の金額との差額が「償還差損益」です。

満期償還

満期償還は、「満期一括償還」とも呼ばれ、予め定められた最終償還日に、債券の保有者に額面金額が払い戻されるものです。

期中償還

期中償還は、「途中償還」とも呼ばれ、発行額を一度に償還するのは発行者の資金負担を増大させることから、その償還負担を平準化するため、最終償還日が到来する前に債券の一部を償還するものです。その手法には、予め決められた「定時償還」と、発行者の都合で行える「任意償還(随時償還)」があります。

●定時償還

発行者が予め据置期間や途中償還額、途中償還日を決めておく方法で、抽選償還買入償還、定額償還などがある。

●任意償還(随時償還)

一定期間後、発行者の任意で一部または全部を償還する方法で、抽選による任意償還、全額繰上償還、買入償還などがある。

投資信託の償還について

投資信託の償還は、信託期間(運用期間)の終了時に、ファンドの全財産を清算(現金化)し、償還時点の受益者(保有者)に対して、保有口数に応じた金銭を返還することをいいます。また、信託期限の末日を「償還日」、償還日時点の信託財産の純資産総額を受益権口数で按分したものを「償還金」と言います。

一般にファンドには、信託期限が「無期限のもの」と「有期のもの」とがあり、また後者の有期のものには「満期償還(定時償還)」と「繰上償還」の2つがあり、その内容は信託約款の中で定められています。

満期償還(定時償還)

満期償還(定時償還)は、事前に決められた信託期間後に運用が終了して償還されることをいいます。また、ファンドによっては、満期償還を迎えるに際して、受益者にとって有利であると運用会社が判断した場合には、信託期間を延長することができ、これを「償還延長」と言います。

繰上償還

繰上償還は、信託期間の途中で運用を中止し、償還されることをいいます。具体的には、ファンドが運用目的を達成した場合、もしくは保有者の換金等によりファンドの純資産総額が所定の水準を下回り、そのファンドを償還することが受益者のためになると運用会社が判断した場合などに、当初設定していた償還日よりも前に償還されます。