石炭ガス化複合発電(IGCC)
読み方: | せきたんがすかふくごうはつでん |
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英語: | Integrated coal Gasification Combined Cycle |
分類: | エネルギー |
石炭ガス化複合発電は、「IGCC」とも呼ばれ、石炭をガス化し、コンバインドサイクル発電と組合わせることにより、従来型の石炭火力に比べて、発電効率が飛躍的に向上する次世代の火力発電システムをいいます。
また、コンバインドサイクル発電とは、圧縮した空気の中で燃料を燃やして燃焼ガスを発生させ、このガスの膨張力によりガスタービンを回転させて直結した発電機を回し、さらに高温の排ガスをボイラに導いて蒸気を発生させ、蒸気タービンも回して発電するシステムです。
一般にIGCCは、ガス化炉やガスタービン、排熱回収ボイラー、蒸気タービンから構成され、ガス化炉内で石炭をガス化して燃料ガスを発生させ、この燃料ガスをガスタービンに導いて燃焼させることでガスタービンを回し、さらに高温の排ガスをボイラーに導いて蒸気を発生させ、蒸気タービンも回して発電する仕組みになっています。
<石炭ガス化複合発電の主な特徴>
・エネルギー資源として最も豊富な石炭の利用技術
・従来の石炭火力と比べて発電効率の向上とCO2排出量の低減
・システムの高効率化により、大気汚染物質の低減
・ガラス状のスラグが排出され、スラグの有効利用が可能
・温排水や用水使用量の低減