炭素繊維複合材(CFRP)
読み方: | たんそせんいふくごうざい |
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英語: | Carbon Fiber Reinforced Plastic |
分類: | 素材・材料 |
炭素繊維複合材(炭素繊維複合材料)は、「CFRP」とも呼ばれ、炭素繊維にプラスチックなどの樹脂を混ぜ合わせて作られる高機能材料をいいます。
炭素繊維とは、鉄に比べて重さが4分の1ながら強度が10倍ある、ほとんど炭素だけからできている高強度・軽量の素材(高機能繊維)で、具体的には、アクリル樹脂や石油・石炭からとれるピッチ等の有機物を繊維化して、その後に特殊な熱処理工程を経て作られる微細な黒鉛結晶構造をもつ繊維状の炭素物質です。
一般に炭素繊維は、特殊な樹脂を混ぜると加工しやすくなるため、現在、これより作られる「炭素繊維複合材(CFRP)」は、航空機や自動車、圧力容器、高速回転体、電化製品、機械部品、スポーツ用品、福祉・介護用品など幅広い分野で利用されています。
その中でも、航空機の分野では、機体の軽量化や燃費の向上が大きく見込まれるため、ボーイングやエアバスなどの大手航空機メーカーで採用が進み、また昨今では、省エネやCO2排出量削減などの環境対応が進む自動車分野においても、次世代エコカーの部材として注目されています。