ローコンテクスト
英語: | Low context |
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分類: | コミュニケーション |
ローコンテクストは、コミュニケーションにおいて、言葉に重きを置くことをいいます。これは、他人と意思疎通を図る際に、文法も明快かつ曖昧さがない言語を通じて行われ、文字通りに理解することを指します。一方で、言葉以外のコンテクキスト(文脈、背景)にも重きを置くことを「ハイコンテクスト」と言います。
一般にローコンテクストなコミュニケーションスタイルの文化を「ローコンテクスト文化」と言い、このような文化を持つ地域では、形式的な言葉や飾り立てた表現は必要なく、端的に言語で表現することが好まれ、また受け手は言語で表現された内容だけを文字通りに理解する傾向があります。例えば、英語が公用語の米国人では、「行間を読め」と言っても分かりません。
なお、「ローコンテクスト文化」とは、1970年代に米国の文化人類学者であったエドワード・T・ホール氏によって提唱された、国や地域におけるコミュニケーションスタイルの特徴を表す概念で、ホール氏によれば、北米や西欧がローコンテクスト文化を持つ地域とされています。