ハイコンテクスト
英語: | High context |
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分類: | コミュニケーション |
ハイコンテクストは、コミュニケーションにおいて、言葉以外のものにも重きを置くことをいいます。これは、他人と意思疎通を図る際に、言葉だけなく、価値観や考え方、感覚といったコンテクキスト(文脈、背景)にも大きく依存することを指します。一方で、言葉に重きを置くことを「ローコンテクスト」と言います。
一般にハイコンテクストなコミュニケーションスタイルの文化を「ハイコンテクスト文化」と言い、このような文化を持つ地域では、言葉以外にも相手の意図を察することができるため、直接的でなく持って回った表現が好まれます。日本について言えば、ハイコンテクスト文化に該当し、「以心伝心」や「空気を読む」ということは日常的に行われています。
なお、「ハイコンテクスト文化」とは、1970年代に米国の文化人類学者であったエドワード・T・ホール氏によって提唱された、国や地域におけるコミュニケーションスタイルの特徴を表す概念で、ホール氏によれば、アジアや中東、アフリカ、南米がハイコンテクスト文化を持つ地域とされています。