イニシャルコスト

英語: Initial Cost
分類: 概念

イニシャルコスト(Initial Cost)は、何かを始めたり、何かを導入したり、何かに投資したりする際に、最初に必要となるコスト(費用)をいいます。

簡単に言えば、「初期費用」のことで、新規事業を始めたり、新しく機器や設備、自動車、ロボット、システムなどを導入したり、新しく建築物(本社ビル・工場・物流施設・店舗・賃貸物件等)を建築したりする時に、稼働するまでの間に必要となる費用全般を指します。

一方で、イニシャルコストに対して、稼働後に維持・管理するためにかかる費用を「ランニングコスト(Running Cost)」と言います。また、前記の二つに、稼働終了後の廃棄コストや移行コストを全て合計したものを「総所有コスト(Total Cost of Ownership)」と言います。

一般に新規事業の場合、損益分岐点(損益分析)において、イニシャルコストが「固定費」となり、ランニングコストが「変動費」となり、総合的な視点で両方のバランスを考慮し、いかに早くイニシャルコストを回収し、黒字転換できるかが大きなポイントになります。

ちなみに、昨今のシステム導入においては、イニシャルコストを低く抑え、ランニングコストも妥当な「クラウドサービス」を選択するケースが増えています。

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