通貨バスケット制
読み方: | つうかばすけっとせい |
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英語: | Currency basket |
分類: | 通貨制度 |
通貨バスケット制は、固定相場制の一つで、ドルペッグ制のように一国のみの通貨と連動させずに、複数通貨のレートの平均値と自国通貨を連動させる制度をいいます。
現在、中華人民共和国、シンガポール、マレーシア、クウェートなどで採用されており、通常、本制度では、貿易量などによってウェイト付けされた複数通貨のレートを加重平均して、自国通貨のレートを算出することが多いです。
◎通貨バスケット制のメリットとして、ある通貨の変動が大きくなった場合でも、バスケットの中の他の通貨によって影響が緩和されるため、為替相場が安定しやすいといった点が挙げられる。
◎通貨バスケット制のデメリットとして、通貨の構成比の計算方法や市場介入が複雑になるといった点が挙げられる。