ドルペッグ制
読み方: | どるぺっぐせい |
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英語: | Dollar Peg |
分類: | 通貨制度 |
ドルペッグ制は、自国・地域の通貨と米ドルの為替レートを一定割合で保つようにする制度をいいます。
ペッグ制の一つで、自国・地域の為替レートを米ドルに連動させる仕組みであり、現在、香港ドルや中東産油国の通貨など一部の国・地域が採用しています。
一般にドルペッグ制では、為替相場制度において、基軸通貨である米ドルと連動させることで、自国通貨の安定を図り、不安定な自国通貨の為替変動リスクを防ぎ(抑え)、対米貿易の採算を安定させるという効果があります。
その一方で、米ドルと連動しているため、自国の通貨政策に対する裁量(金利の上げ下げなど独自の金融政策)の余地が小さく、また自国の経済実態と乖離してドル高が進行した場合、自国の通貨政策と経済運営に多大な影響を及ぼすというリスクがあります。
※ペッグ制:固定相場制の一つで、経済基盤の弱い国や不安定な国が、自国の為替レートを経済的に関係の深い大国の為替レートと連動させる制度。