基軸通貨
読み方: | きじくつうか |
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英語: | Key Currency |
分類: | 通貨区分 |
基軸通貨は、国際間の決済や金融取引などで基軸となる特定国の通貨をいいます。これは、世界中で貿易決済や金融取引などに幅広く使われ、また世界中の人々の価値基準として認識される通貨であり、どの国の通貨になるかは、通貨発行国の経済規模や政治力、軍事力などで決まると言われます。
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基軸通貨の歴史的変遷
19世紀後半から20世紀半ば(第二次世界大戦前)までは、大英帝国の繁栄を背景に英ポンドが基軸通貨の地位にありましたが、戦後は米国の躍進により米ドルに交代しました。
1945年に発効したブレトン・ウッズ協定で、米国は米ドルと金の交換を約束しましたが、1971年にニクソンショック(ドル防衛)により金・ドル交換を停止しました。これにより、金の裏付けはなくなりましたが、その後も米国の総合力(国力)を背景に、米ドルが基軸通貨の地位にあります。
そして、21世紀に入り、2002年に欧州でユーロの流通が開始され、昨今では、ユーロが世界中で幅広く用いられるようになり、米ドルに次ぐ基軸通貨となっています。
基軸通貨が備える3つの条件と3つの機能
世界経済(国際金融市場)において、基軸通貨が備える3つの条件と3つの機能は、以下のようになっています。
また、基軸通貨として、世界各国の通貨の基準として十分な役割を果たすには、通貨価値の安定、高度に発達した金融・為替・資本市場、対外取引規制がないことなどが必要となります。
基軸通貨が備える3つの条件
・各国通貨の価値基準となる基準通貨であること
・通貨当局が対外準備資産として保有する準備通貨であること
・国際間の貿易・資本取引に広く使用される決済通貨であること
基軸通貨が備える3つの機能
・計算単位
-原油や金など国際的に幅広く取引される品目の価格表示に用いられる
・交換手段
-貿易などの決済に世界中で用いられる
・価値貯蔵手段
-外貨準備や金融資産の運用対象として用いられる