ビナイン・ネグレクト

英語: Benign Neglect
分類: 通貨政策

ビナイン・ネグレクトは、「優雅なる無視」とも呼ばれ、通貨当局為替相場の変動を静観することをいいます。

2002年から2004年にかけて、外国為替市場で米ドル安が進んだ際に、米国の通貨当局が「強い米ドル政策」を唱えながらも、米ドルの下落に対して静観を保っていたことに由来するもので、以降、同じような状況の時に使われています。

当時、米国は、国際収支の赤字が続いていたにもかかわらず、国内経済の観点を優先させ、米ドルを防衛する措置を特に講じず、黒字国の側(ヨーローパや日本など)が対策を講じるべきであるとの態度を取り、為替相場の変動を市場に任せて事実上放置しました。

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