アウト・オブ・ザ・マネー
英語: | Out of the money |
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分類: | オプション |
アウト・オブ・ザ・マネー(Out of the money)は、「OTM」とも呼ばれ、オプション取引において、本質的価値を有していない状態(不利な状態)をいいます。
原資産価格(市場価格)と権利行使価格(行使価格)との関係において、オプションの買方が権利行使をした場合に「損失が発生する状態」であり、具体的には、コール・オプションでは、行使価格が市場価格を上回る場合、またプット・オプションでは、行使価格が市場価格を下回る場合を指します。
・コールオプションの場合:市場価格<行使価格
・プットオプションの場合:市場価格>行使価格
アウト・オブ・ザ・マネーの本質的価値
本質的価値とは、コール・オプションまたはプット・オプションの「権利行使価格」と「原資産価格」の差額分で、オプションの現時点での価値であり、その権利を行使することによって、オプションから、どのくらいの利益が発生するのかを表しています。
一般にアウト・ザ・マネーでは、本質的価値がマイナスで、権利行使時に損失が出る「不利な状態」となっています。
アウト・オブ・ザ・マネーの例
例えば、米ドル/円の通貨オプションにおいて、権利行使価格100円の米ドルコール・オプションを持っていたとします。
この場合、原資産価格(市場価格)が90円の時にオプションの権利行使をすると、市場では90円で安く買えるところを100円で高く買わなければならず、オプション料以外に10円の損失が出ることになり、このような状況(アウト・オブ・ザ・マネー)では権利行使をすることはありません。