スポットレート

英語: Spot rate
分類: 基本事項

スポットレート(Spot rate)は、「ゼロ・クーポン・レート」や「ゼロレート」とも呼ばれ、途中に利払いの無い、ゼロクーポン債(割引債)のレートをいいます。

割引債のように、投資時点と回収時点のみにキャッシュフローが発生する時の複利最終利回りで、具体的には、現在から一定期間後の該当する期間に満期となる「割引債の複利利回りまたはそれに相当する金利」を指します。

一般にスポットレートは、途中の利払いが無く、再運用の問題が発生しないことから、将来のキャッシュフローを現在価値に割り引く際に用いられ、金融商品の現在価値(理論価値)の算出の基礎となります。

また、その算出にあたっては、計算対象としてデフォルトリスクのない国債が用いられるのが一般的です。

◎スポットレートからディスカウント・ファクターインプライド・フォワード・レートなどが算出され、市場リスクの計測・把握等に活用される。

◎流動性のある割引形式の国債は市場にほとんど存在しないため、スポットレートを直接把握することができず、実際の対応としては、市場に流通する利付国債の利回りから推定される。

◎利付国債をクーポン部分と元本部分とに分け、それぞれの支払時に満期を迎える割引債の組み合わせと見なしてスポットレートが算出される。

なお、本用語(スポットレート)は、上記以外に、外国為替取引では、直物為替レートのことを言い、通常、ニュース等で伝えられる為替レートは、スポットレートを指します。

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