オプション・バリアー

オプション・バリアーは、「オプション・トリガー」とも呼ばれ、オプション取引において、その価格が取引された場合、条件付きで権利が発生・消滅する価格（値）をいいます。

その価格が付いたら、オプションの発生や消滅が起こる条件となる価格で、例えば、通貨オプションにおいて、100円が権利行使価格のドルコール円プットオプションで105円にノックアウトが設定されていたとすると、105円が付いた時点で100円でドルを買う権利が消滅し、この時の105円という水準がバリアーとなります。

一般にバリアーのあるオプションの保有者は、市場価格がバリアーに近づくと手前で大量の注文を置いて、バリアーが付かないように防戦的な取引を行う一方で、大きな価格変動を狙う投機家は、バリアーを崩そうと仕掛け的な取引を行います。

そのため、バリアーは、市場参加者の思惑が激しく交差するポイントになり、これが突破されると市場価格が大きく動くことがあります。