人口オーナス
読み方: | じんこうおーなす |
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英語: | Demographic onus |
分類: | 人口 |
人口オーナスは、人口動態が経済活動に及ぼす影響のうち、特に人口構成の変化が経済成長にマイナスの影響を与える状態をいいます。
具体的には、高齢人口が急増する一方、生産年齢人口(15~64歳)が減少し、少子化で生産年齢人口の補充ができず、財政・経済成長の重荷となった状態であり、通常、経済成長率や貯蓄率の低下、社会保障費等の国の財政支出増大などの問題を引き起こします。また、医療や年金、介護などの社会コストが増大する一方、税収は減少し、内需も縮小することが多いです。
世界の中で、日本は、1990年代半ばから人口オーナス期に入っており、少子高齢化の進行で従属人口(0~14歳、65歳以上の人口)の比率が上昇し、急速に「年老いた国」に向かっています。
なお、人口オーナスとは逆に、人口構成の変化が経済成長にプラスの影響を与える状態を「人口ボーナス」と言います。
※オーナス(onus):「重荷、負担」という意味。