逆選択
読み方: | ぎゃくせんたく |
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英語: | Adverse Selection |
分類: | 市場 |
逆選択は、取引開始前に情報の非対称性が存在することにより生じる非効率性の問題をいいます。
米国の経済学者でノーベル経済学賞を受賞したジョージ・アカロフが明らかにしたもので、中古車や労働力、保険など、買い手と売り手の持つ情報に偏り(格差)がある場合、市場原理に基づく効率的な資源配分が妨げられ、結果的に低品質の商品(あまり望ましくないもの)が市場に残り、高品質の商品を排してしまう現象を指します。
例えば、保険においては、保険者にとって好ましくない、保険事故が発生する危険度の高い人が自己に有利な保険に加入しようとする傾向をいいます。
なお、逆選択に対して、取引開始後に情報の非対称性が存在することにより生じる非効率性の問題を「モラルハザード」と言います。