ハーディング現象
読み方: | はーでぃんぐげんしょう |
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英語: | Herd behavior |
分類: | 行動経済学 |
ハーディング現象(Herd behavior)は、行動経済学において、個人が大多数の人(集団)と同じ行動を取ることで、安心を得ようとする群集心理が生み出す傾向(周りへの同調や行動追随)をいいます。
その要因として、集団から外れたくないという心理から、多くの人が非合理的な判断に基づく行動を取っている状況下では、自分一人が合理的な行動を取ることは困難であり、自分の持っている情報を無視して非合理的な行動に同調してしまう結果、集団として間違った方向に行ってしまうことよって起こると言われています。
一般にハーディング現象は、個々の投資対象だけでなく、相場全体に及ぶこともあり、例えば、指標や理論では説明が到底つかなくなっていても、まだ買われる「バブル相場」がその典型として挙げられ、多くの市場参加者が追随する傾向があります。
なお、個人投資家の場合、投資の専門業者とは異なり、投資を自由に休むことができるので、本現象(市場に違和感)を察知したら、「休むも相場」で資金をいったん引き揚げるという選択肢もあります。