リセッション

英語: Recession
分類: 景気

リセッション(Recession)は、景気循環の一局面で、景気後退局面のことをいいます。

具体的には、景気の拡張期の上限で後退に入る転換点である「山」から、景気の後退期の下限で拡張に入る転換点である「谷」へ向かう局面を指します。一方で、これとは反対に、景気が改善し、拡張に至る過程の谷から山までを「景気拡張局面」と言います。

一般に資本主義社会では、経済活動の中で、景気の拡張期と後退期が数年を周期として交互に繰り返される「景気循環」があり、リセッションは、景気の山から景気の谷に向かって悪化する局面(景気が下降している状態)となっています。また、山と谷からなる景気循環において、谷から谷までが「景気の1サイクル」となります。

現在、リセッション入りの定義は、各国により違いがありますが、日本では明確な定義はありません。

●欧米のリセッションの定義

国内総生産(GDP)が2四半期連続でマイナス成長となった場合、「テクニカル・リセッション」と呼ばれ、リセッション(景気後退局面)入りが高いシグナルとされる。

●日本のリセッションの判断

過去の推移から、内閣府が毎月公表している景気動向指数の「ディフュージョン・インデックス(DI)」が、景気拡大局面では50%を上回る一方、景気後退局面では50%を下回る傾向があるため、DIが50%を下回る状況が続いた際に「リセッション入り」と判断される。

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