国内総生産（GDP）

GDPは、"Gross Domestic Product"の略で、日本語で「国内総生産」と呼ばれ、ある一定期間内に一国の領土内で生産された物・サービス等の付加価値の総額をいいます。

その国の経済規模を表す経済指標で、四半期毎などに世界各国で発表され、その種類には「名目GDP（名目国内総生産）」と「実質GDP（実質国内総生産）」の二つがあり、実質GDPは名目GDPから物価変動の影響を除いたものとなっています。

また、GDPと似たような用語に「GNP（Gross National Product：国民総生産）」がありますが、この二つの違いは、GDPが国内で新たに生産されたモノやサービス等の付加価値の合計額であるのに対して、GNPは国内に限らず、海外の日本企業などの付加価値も含みます。すなわち、GDPは、GNPから海外で得た純所得を差し引いたものとなっています。

現在、世界の中で、日本の名目GDPは、米国、中国に次いで世界第3位で、2010年に長年の2位から転落しました。

＜GDPの主なポイント＞

・経済全体の動きを総合判断
・中長期的な景気動向を把握
・GDPの伸び率（成長率）に注目
・GDPデフレーターやPCEコアデフレーターに注目