米住宅着工件数

米住宅着工件数は、アメリカ合衆国の商務省経済分析局が発表する、米国内で実際に月中に建設が開始された住宅戸数をいいます。

米国の住宅関連の建設状況を見る経済指標で、住宅戸数は季節調整済・年率換算となっており、また公共住宅は含まれず、一戸建てと集合住宅について、地域別（北東部、中西部、南部、西部）の数値も発表されます（一戸建てが全体の約8割を占める）。

毎月、米住宅着工件数は、新築住宅販売件数や中古住宅販売件数に先立って発表され、景気動向にとても敏感であり、米国の景気関連の先行指標として注目度が高いです。また、住宅が建てば、家具や電気製品などの消費財の需要が増加することから、個人消費動向にも影響が大きい（密接な関連性がある）指標と言えます。

なお、本指標は、通常、月次ベースの変動が大きいため、トレンドを把握する際には、3カ月移動平均が利用されることが多いです。

＜米住宅着工件数の主なポイント＞

・景気動向に敏感で、景気変動を把握する際に利用
・天候に左右されやすく、月次の変動が大きい
・個人の消費動向に対しても影響が大きい
・為替相場で金利面が注目されているときは注意